オンラインゲームプレイする上で、要になるのが応答速度。
通信速度は、ダウンロード・動画を見る・サイトを見る時などに重要。
ゴールデンタイム19~24時は、通信網が混みあう時間帯であり「ping」が跳ね上がる。このことにより、ラグ・スキルの不発・パケットロス・最悪鯖からの切断などが起きる原因。
改善するためには、問題が起きている通信経路の特定と「個人宅」か「アパート・マンション」かで対応は異なる。
今回のテーマは応答速度(ping値)
応答速度はパケットの送受信に、かかる時間
パケットを送信する → 鯖にパケット到着 → パケットを受信するまでの時間
遅いと遅延となりラグが発生する
どうやって測定するの?「ping」を使う
※正しく測定するには、FF14動作環境を満たしていることが前提になります。測定するためには「コマンドプロンプト」を起動する。
Windows10なら
「左下の窓」→「Windows システム ツール」→「コマンドプロンプト」を起動する。
起動することができたら、サーバーのIPアドレスが必要になります。
サーバー名 | IPアドレス |
Mana | 124.150.157.156 |
Gaia | 124.150.157.157 |
Elemental | 124.150.157.158 |
測定したい鯖IPアドレスを「コマンドプロンプト」に「ping 124.150.157.158」と入力してエンター。
計測回数を増やす場合は「ping -n 10 124.150.157.158」10回計測されます。
こんな感じに計測結果が表示されます。この赤く囲ってある「〇〇ms」が重要になります。この数値が低いほど速いことになり快適にプレイすることができます。
msの単位
「ms」の単位は、ミリ秒
1msなら0.001秒 速い
10msなら0.01秒
50msなら0.05秒 遅い
msの目安
01-10ms | とても快適 |
11-30ms | 快適 |
31-50ms | なんとか範囲攻撃を回避できるくらい快適 |
51ms- | ラグだよ範囲攻撃回避できないかも? |
100ms- | ゲームになりません! |
地域で異なるが光回線であれば、一桁台が望ましい。それでも混雑時、20ms前後なら支障なくプレイすることができます。
通信経路
パケットは直接鯖へ送受信されるのではなく。各所を経由して送受信されています。
FF14を例に「攻撃ボタン押したよ→中継点A→中継点B→FF14鯖」
調べ方は「コマンドプロンプト」に「tracert 124.150.157.158」と入力してエンター。
ずらっと経由したIPアドレスが表示されます。遅延が発生しているIPを調べることができます。(一時的・継続的なDDoS攻撃等で障害が起きてる可能性もある)
計測の途中で「要求がタイムアウトしました」と表示された
パケロス(パケットロス)と言うものです。パケロスは何らかの理由で送受信データが、どこかで消えてしまった事を意味しています。
FF14で例えると「パケロス」発生。攻撃したのに攻撃してないことになります。プレイヤーが密集していてコンボが繋がらない! FF14鯖の処理が追いついていないだけです。
プロバイダを変更せず、できる対策
1.通信端末(ONU・モデム)等を再起動する
機器がレンタルであれば交換をしてみる。サービス会社によりますが、レンタルであれば無料で交換することができます。交換には即日~数日で対応してくれます。
※必ず費用が発生するかの有無を確認してください。
2.ルーターのバージョンを更新してみる
ルーターのバージョンが古い場合は更新してみてください。更新やバージョンの確認の仕方は各ルーターで異なるのでメーカーのサイトで確認する。
セキュリティの問題もありますが、ルーターを外し直結で接続して様子を見る。
3.「受信ウィンドウ自動チューニングレベル」を変えてみる
まずは「highlyrestricted」と「restricted」の2種類を試してみます。設定を変更したら、通信機器など再起動しましょう。どのパターンも効果が見られないようなら「normal」に戻します。
「スタート」→「Windowsシステムツール」の中にあります。「コマンドプロンプト」に「カーソル」を重ねて「右クリック」押し「その他」→「管理者権限」で実行する。
「netsh interface tcp show global」と入力し「エンター」で、現在の受信レベルを調べることができます。「normal」なら一度受信レベルを変えてみる。
コマンド | 備考 |
「normal」 | 初期値 |
「highlyrestricted」 | 少し拡大(推奨) |
「restricted」 | 拡大(推奨) |
「experimental」 | 大きく拡大 (不安定になる |
「disabled」 | 最適化無効 |
入力例①「netsh interface tcp set global autotuninglevel=normal」
入力例②「netsh interface tcp set global autotuninglevel=highlyrestricted」
入力例③「netsh interface tcp set global autotuninglevel=restricted」
4.LAN接続を切り換えてみる
マザーボードに直接ならLANカード経由で接続してみる、その逆も。
5.経路IPを調べる
経路IPを調べ遅延がプロバイダIPなら報告することで改善される可能性がある。マンション内IPであるなら、管理会社・大家さんに相談してみる。
6.ipvの切り替え
ipv4であるならipv6へ切り換えを検討する。
7.待つ
改善されるまで耐えしのぐ。
8.最悪プロバイダの変更
プロバイダの変更は、現在の状態より悪化する可能性があるので決断は慎重に。
まとめ
今回はFF14というネットゲームで、応答速度を測定してみました。快適にプレイするには、ms30以下の環境が望ましい。
通信機器を再起動することで、改善されることもある。それでもダメなら、一度プロバイダに相談してみる。
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